潜入!催事の舞台裏

津々浦々の美味しいグルメや、大好きなあのキャラクター。川徳では、一年を通じてさまざまな催事を開催しています。会場いっぱいに広がる賑わいと笑顔――その華やかな舞台の裏側では、まるでドラマのような物語が日々繰り広げられています。

催事は、川徳を彩る"かお"のひとつ。今回は、2つの催事を追いながら、知られざる舞台裏のリアルをお届けします。

SCENE 1|北海道物産展の舞台裏

準備は半年以上前からはじまっている

毎年大好評の北海道物産展。開催は実りの季節・秋ですが、その準備はなんと半年以上前から動き出しています。新規出店候補の選定作業を含めると、会場に活気が生まれる遙か前から、仕込みがスタートしているのです。

会場レイアウトとチラシ、どうやって決まる?

チラシ・ポスターなどの販促物は、開催の約2ヶ月前に入稿するスケジュールで動いています。そのため、出店企業さまには遅くとも3ヶ月前までに掲載情報を提出いただくよう依頼しています。

会場レイアウトの設計は、お客さまにも馴染み深い人気出店社を軸に組み立てるのが基本。そこに新規出店社を落とし込んでいく作業が、まさに腕の見せどころです。

特に、調理などを伴う実演販売の出店社については、使用機材や必要電力を事前に確認したうえで、通路幅の確保や作業のしやすさを丁寧に調整しながら配置を確定していきます。

出店業者さまはどうやって決まる?

出店社の選定は、お客さまに親しまれてきた馴染みの出店社を軸にしながら、新規出店社を加えていくかたちで進めます。担当者がお店に直接アプローチすることもありますが、近年は出店社さま同士のご紹介も増えています。たとえば、お弁当販売の出店社からスイーツ店を紹介していただいたり、珍味の出店社から弁当店を紹介していただいたりすることも。カテゴリーを超えた横のつながりが、物産展をより豊かに彩っています。また、「カワトクの催事にぜひ出店したい」と声をかけていただけることも増えており、担当者としてとても嬉しい瞬間だといいます。

北海道展は年2回、5月中旬開催の「初夏の北海道展」と、10月末〜11月初頭開催の「北海道の物産と観光展」があります。それぞれの開催のたびに翌回のことを考え、初夏開催の時期には秋の準備も念頭に置きながら動いています。「うまいもの大会」や「じゃじゃじゃグルメフェア」といった全国物産展も同様で、いずれもカテゴリー全体のバランスを大切にしながら構成を整えています。

担当者だけが知る、忘れられないエピソード

長年、催事の現場を支えてきた担当者には、思わず笑ってしまうエピソードもあります。

北海道・帯広では、出店企業さまにアテンドいただき、3社ほどへの出店依頼行脚へ。広大な北海道をひた走りながら、運転する出店企業さまとの楽しい会話 VS 助手席を猛烈に襲う睡魔――。
旭川では、出店企業さまの社長にアテンドいただき、食事のあとにスナックを3軒ハシゴするというディープな夜も経験したそうです。

一方、催事担当になり間もない頃には、忘れられない苦い経験も。催事斡旋企業に3〜4社の紹介を依頼し、最初は順調に進んでいたものの、突如として連絡が途絶え……。さまざまな締め切りが迫り、焦りが頂点に達した頃、ようやく先方から「今回は様子を見ます」との一言。「様子を見る」の意味が飲み込めないまま電話を切り、大慌てで代わりの出店社を探し回ったというのは、今でも語り草になっているエピソードです。

舞台裏の知られざる地道な作業

会場いっぱいに漂うおいしいものの香り、熱気と賑わいが最高潮に達する物産展の表舞台。その裏側では、会場でやり取りされた小銭やお札を、社員がバックヤードで交代しながら手作業で数えるという地道な作業が続いています。華やかな空間とのギャップに、思わず驚いてしまいませんか?

担当者が情熱を注ぐこと

担当者が特に力を入れているのが、新規出店社の開拓です。苦労して口説いた新しいお店に行列ができるのを見たときの喜びはひとしお。初出店社の売場配置は、スムーズな対応ができるよう、時間をかけて丁寧に考え抜きます。思い描いた通りにいかないこともありますが、それすらも次の開発への学びと捉え、日々新しい出会いを求めて動き続けています。

SCENE 2|キャラクターポップアップストアの舞台裏

開催決定まで、最長2年がかりのプロジェクト

この夏、巷で大人気のキャラクターポップアップストアがカワトクで開催されました。キャラクター催事は、早いものでは2年前から準備がスタートしています。他店の視察を重ねながら、館内のさまざまな部門・係のスタッフと相談し、取引先メーカーさまとの商談を経て、ようやく開催が決まります。ひとつのポップアップストアには、想像以上に多くの人の力と時間が注ぎ込まれているのです。

人気キャラクターには「ライセンス対応」という大きな壁がある

キャラクターポップアップストアで欠かせないのが、ライセンス対応です。キャラクター画像やロゴを使用したPOP・装飾は、ライセンサー(著作権者)の承認済みデータのみが使用可能。掲載にこぎ着けるまでに、何度もの申請と承認のやり取りが発生します。ライセンスホルダーのガイドラインを厳守することが、人気キャラクターのポップアップストアを安全・安心に届けるための絶対条件なのです。

段ボールの山との格闘と、緻密なレイアウト設計

キャラクターポップアップストアでまず驚かされるのが、商品の物量です。積み上げられた段ボールを前に思わず呆然としますが、すぐに気持ちを切り替えて設営へ。どの棚に、どの商品を、どのように並べるか――事前に作成した売場図面を手に、お客さまの動線からの見え方を意識しながら慎重に配置を決めていきます。

キャラクターごとに並べるか、テーマごとに並べるか、アイテムごとに整理するか。見た目の楽しさだけでなく、通路幅の確保と安全性の担保も重要なポイントです。ワクワクできる空間でありながら、安心して回遊できる売場を目指して、細部まで調整を重ねます。

開店前夜、深夜まで続く準備作業

設営が完了したら、次は商品のスキャンチェック。レジで読み込めない商品は販売できないため、登録もれがないか1点1点地道にスキャンして確認します。プライスカードの貼り付けやディスプレイの飾りつけなど、準備は深夜まで及ぶこともしばしば。お客さまが笑顔で迎えられる開店の瞬間のために、見えないところで多くの手間と時間が積み重ねられています。

やってよかった、と思う瞬間

苦労も多い催事の準備ですが、担当者にとってのご褒美はやはりお客さまの笑顔です。

「たくさんのお客さまにお越しいただいて、みなさんが楽しそうにしてくださっているとき、『ありがとう』と声をかけていただけたとき――それが一番嬉しい瞬間です。棚から商品がどんどん減っていくのを見ると、疲れも吹き飛びます。」

売場に並ぶ商品が一つひとつ減っていくたびに、準備の日々への実感と達成感が込み上げてくる。それが、催事担当者を突き動かす原動力なのかもしれません。


催事は、ただ「モノを売る場所」ではありません。お客さまが会場に足を踏み入れた瞬間の感動やワクワクを生み出す、大切なクリエイティブワークです。

半年以上前からの仕込み、ライセンス申請の繰り返し、深夜まで続く設営作業、バックヤードでの手作業の現金管理……。華やかな表舞台の裏側には、スタッフたちの地道な努力と熱い想いが、幾重にも積み重なっています。

舞台裏まで心を配ることで、川徳の"かお"としての温かいおもてなしが、自然とお客さまに伝わることを願っています。

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